【サイドディッシュ戦略】高配当株で「心の錨」を作るための3つの基準:銘柄選びと減配リスクの避け方
こんにちは!
「おそ50」案内人の さんぱち です。
前回の記事で、投資を続けるための「心のモチベーション術」として、王道の「全世界株式(オルカン)」とは別に、お楽しみのサイドディッシュとして「高配当株」を持つことの魅力をお話ししました。
「チャリン」と入金される配当金の嬉しさ。
それが、相場が荒れた時の「心の錨(いかり)」となり、あなたを投資の世界に繋ぎ止めてくれます。
でも、こんな不安もありませんか?
「高配当株って、株価が下がって損することはないの?」
「もし、会社が『配当金減らします(減配)』って言ったらどうするの?」
はい、その通りです。リスクはゼロではありません。
だからこそ、私たち50代の初心者は、銘柄選びを間違えてはいけません。
今日は、あなたが「心の錨」となる最初の一株を安心して選ぶための、「3つの具体的な基準」をお伝えします。

そもそも、なぜ会社は「高配当」を出すのか?
基準に入る前に、少しだけ会社の仕組みを知っておきましょう。
会社が利益を上げた時、その使い道は大きく2つあります。
- 成長のために使う(設備投資など):将来もっと儲けるため。
- 株主に配る(配当金):儲けを「ありがとう」と還元する。
「高配当株」というのは、②の「株主に配る」割合が高い会社のことです。
これは、裏を返せば「今はもう急激な成長期ではないけれど、安定してガッツリ稼いでいる大人の会社」が多いということです。
では、そんな大人の会社の中から、どれを選べばいいのでしょうか?
あなたの「心の錨」を選ぶための3つの基準
基準①:「なくてはならない」業界を選ぶ(インフラ・生活必需品)
これが、初心者にとって最も重要な基準です。
景気が良くても悪くても、私たちが生活する上で「絶対に使い続けるもの」を扱っている会社を選びましょう。
- 通信(ケータイ): NTT、KDDI、ソフトバンクなど
- 生活必需品(洗剤、食品): 花王、JT(日本たばこ産業)など
- インフラ(ガス、物流): 東京ガス、三菱倉庫など
不景気になったからといって、「明日からスマホ解約しよう」「風呂に入るのやめよう」とはなりませんよね?
こういう業界の会社は、売上が急激に落ち込む可能性が低いため、配当金も安定して出し続けてくれる傾向があります。
基準②:「減配(げんぱい)しない」会社を選ぶ
「減配」とは、業績が悪化して、配当金を減らしてしまうことです。
これが一番ショックです。「心の錨」が折れてしまいます。
これを避けるために、過去の実績をチェックしましょう。
多くの証券会社のサイト(楽天証券など)で、その会社の「配当金の推移」が見られます。
- 「〇〇年連続増配(ぞうぱい)」: 毎年、配当金を増やし続けている最強企業!
- 「非減配(ひげんぱい)」: 景気が悪い時も、意地でも配当金を減らさなかった企業。
過去のリーマンショックやコロナ禍を乗り越えて、それでも配当を維持(または増加)してきた会社は、経営者の「株主への還元意識」が非常に高い証拠です。
初心者は、まずはここから選びましょう。
基準③:「高すぎる」配当利回りに飛びつかない
「配当利回り5%!6%!」という数字を見ると、つい飛びつきたくなります。
でも、ちょっと待ってください。
配当利回りは「1株あたりの配当金 ÷ 株価」で計算されます。
つまり、「会社の人気がなくて株価が暴落している」時にも、見た目の利回りは高くなるんです。
こういう株は、業績が悪化していて、将来的に「減配」するリスクが非常に高いです。(これを「高配当の罠」と呼びます)
私たち初心者が目指すべきは、一発逆転のホームランではありません。
「利回り3%〜4%程度で、安定して出し続けてくれる会社」
これくらいが、最もリスクとリターンのバランスが良い「おいしいゾーン」だと覚えておきましょう。
まとめ:まずは「知っている会社」から
3つの基準をお話ししましたが、難しく考える必要はありません。
- あなたが毎日使っているスマホの会社(NTT、KDDIなど)
- 毎日使っている洗剤や食品の会社(花王など)
これらは、基準①「生活必需品」であり、多くが基準②「非減配・増配」の実績を持っています。
まずは、あなたがよく知っている、身近で応援したい「大企業の安定株」を、NISAの「成長投資枠」で100株だけ買ってみる。
そして、数ヶ月後に届く「配当金支払通知書」の封を開けてみる。
その小さな一歩が、あなたの投資生活を長く、楽しく支えてくれる、強力な「心の錨」になるはずです。
この記事が、あなたの資産形成を考える上でのヒントになれば嬉しいです。 ただ、大切なお金のことですので、最終的な投資の判断は、必ずご自身の責任で行うようお願いいたします。一緒に、賢くお金と付き合っていきましょう!
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