【迷いを断つ!】「オルカン」一本で本当に大丈夫?初心者が知っておくべき「日本除く」との決定的な違い
こんにちは!
「おそ50」案内人の さんぱち です。
NISAで「全世界株式(オルカン)」の積立を始めた皆さん、順調でしょうか?
「よし、これで完璧だ!」と思ってスタートしたものの、ネットやSNSを見ていると、こんな情報が目に入ってきて、不安になっていませんか?
- 「日本の将来は暗いから、日本には投資しない方がいい!」
- 「アメリカ一強の時代も終わりが来るかもしれない…」
- 「『オルカン(除く日本)』っていう商品の方が、成績が良いらしいぞ?」
「えっ、私が選んだ『オルカン』って、本当に大丈夫なの?」
「もしかして、別の商品に変えた方がいいの?」
そんな風に心が揺らいでしまう気持ち、よく分かります。
情報が多すぎる時代ですから、迷うのは当然です。
今日は、そんな皆さんの「迷い」を断ち切り、安心してオルカンを積み立て続けるための、決定的な判断基準をお話しします。
なぜ、専門家は口を揃えて「オルカン1本でいい」と言うのか?
まず、基本に立ち返りましょう。
なぜ、多くの投資のプロや専門家が、口を揃えて「初心者は、迷ったらオルカン1本でいい」と断言するのでしょうか?
その理由は、ただ一つ。
オルカンが「究極のリスク分散」を、たった1本で実現しているからです。
以前の記事でも、「卵を一つのカゴに盛るな」という話をしましたね。
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))を買うということは、
- アメリカの巨大テック企業
- 日本のトヨタやソニー
- ヨーロッパの老舗企業
- インドや中国などの新興国企業
これら世界中の約3,000社以上の株を、「今の世界経済のパワーバランス(時価総額)」に合わせて、自動的にベストな割合で詰め合わせた「最強の幕の内弁当」を買うことなんです。
もし、あなたが「日本株」というカゴだけを持っていたら?
もし、あなたが「アメリカ株」というカゴだけを持っていたら?
それぞれの国が不景気になった時、あなたの資産は大きなダメージを受けます。
しかし、オルカンという「世界全部」のカゴを持っていれば、「どこかの国がダメでも、他のどこかの国がカバーしてくれる」という、最強の防御体制が整うのです。
「オルカン」と「除く日本」、中身はどう違う?
では、ネットでよく見かける「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」とは何が違うのでしょうか?
名前の通りです。
- オール・カントリー(通称:オルカン)
= 世界中(日本も含む)の全部のせ弁当 - 除く日本
= 世界中(日本だけ抜いた)の弁当
具体的な中身の割合(2024年時点の目安)を見てみましょう。
| オール・カントリー | 除く日本 | |
|---|---|---|
| アメリカ | 約60% | 約60%強 |
| その他先進国 | 約25% | 約25%強 |
| 新興国 | 約10% | 約10%強 |
| 【日本】 | 約5.5% | 0% |
違いは、この「日本の約5.5%」が入っているか、いないか。それだけです。
「除く日本」を買う人は、「日本の将来は暗いから、投資する価値はない」と考えて、わざわざ日本を外しているわけです。
初心者が「オール・カントリー(日本含む)」を選ぶべき決定的な理由
では、私たち初心者はどちらを選ぶべきでしょうか?
結論から言います。
迷わず、「オール・カントリー(日本含む)」を選んでください。
その理由は、3つあります。
理由①:未来を「予測」する必要がないから
「日本はダメになる」「アメリカはずっと強い」
これらは全て、誰かの「予測」に過ぎません。
投資の世界で最も難しいのは、この「未来予測」です。プロでも外しまくります。
投資未経験の私たちが、「日本の将来」を正確に予測して、投資判断を下すなんて、土台無理な話なんです。
オルカンを選べば、予測する必要がありません。
「どこの国が伸びようが、落ちぶれようが、世界全体で見れば経済は成長していく」
という、大きな流れに乗っかるだけでいいからです。
理由②:勝手に「中身を入れ替えてくれる」から
ここが一番重要です!
オルカンの中身(国の割合)は、固定ではありません。
もし将来、日本の企業がすごく頑張って、世界での存在感が増したら?
オルカンの中の「日本の割合」は、自動的に増えます。
逆に、もしアメリカの勢いが衰えて、インドの時代が来たら?
オルカンの中の「アメリカの割合」は減り、「インドの割合」が自動的に増えます。
つまり、あなたが寝ていても、遊んでいても、プロが勝手に「その時、世界で一番イケてる配分」に調整し続けてくれるんです。
これが、オルカンの真の強さです。
理由③:私たちの生活は「日本円」だから
私たちは日本に住み、日本円で給料をもらい、日本円で生活しています。
将来の資産も、最終的には日本円で使うことになります。
もし「除く日本」を選んで、世界経済は絶好調だけど、日本だけが超・大不況になったとしたら?
あなたの資産(外貨建て)は増えるかもしれませんが、あなたの生活(日本円ベース)は苦しくなっているかもしれません。
自分の国の通貨や経済を、投資対象から完全に外してしまうのは、「為替(かわせ)リスク」の観点からも、少しバランスが悪いのです。
ほんの少し(5.5%)でも日本を入れておくことは、私たちが日本で生きていく上での、一種の「保険」にもなるんです。

まとめ:迷ったら「基本」に帰れ
ネットの情報に惑わされそうになったら、思い出してください。
あなたが投資を始めた目的は何でしたか?
「誰よりも儲けること」ではなく、
「老後の不安をなくすために、失敗しない資産形成をすること」
だったはずです。
そのためには、未来を予測するギャンブルではなく、世界経済の成長にタダ乗りする「オルカン」が、最も確実で、最も賢い選択肢なんです。
「日本を除く?」「米国比率を変える?」
そんな難しい判断は、全部プロ(オルカン)に任せてしまいましょう。
あなたは、自信を持って「ほったらかし」を続けるだけで、100点満点です!
最後に:私は「除く日本」を使っていますが…これは“上級者向け”です
ここまで読んで、
「じゃあ、さんぱちは何を買ってるの?」
と気になった方もいるかもしれません。
実は私は、メインは「オール・カントリー(日本含む)」を推していますが、自分自身の積立は「除く日本」を使っています。
その理由はシンプルで、私は普段から 日本株の個別株投資を行っている ため、ポートフォリオ全体のバランスを取る目的で、あえて「日本を除く」を使っているんです。
ただしこれは、あくまで個別株を組み合わせて全体最適を考える必要がある“上級者向けの方法”。
初心者の方がむやみに真似すると、逆にリスクが増えてしまう場合もあります。
だからこそ、私は繰り返しお伝えしたいのです。
「迷う初心者こそ、まずはオール・カントリー1本でいい。」
これだけで十分すぎるほどに、あなたの資産形成は正しい道を進めます。
自信を持って、今日からもコツコツと積立を続けていきましょう!
あなたの将来は、今のあなたの一歩によって確実に明るくなります。
この記事が、あなたの資産形成を考える上でのヒントになれば嬉しいです。 ただ、大切なお金のことですので、最終的な投資の判断は、必ずご自身の責任で行うようお願いいたします。一緒に、賢くお金と付き合っていきましょう!
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