NISA口座は開設した。なのに、なぜ1円も投資できないのか?

NISA口座は開設した。なのに、なぜ1円も投資できないのか?

こんにちは! 「おそ50」案内人の さんぱち です。

先日、私の友人からこんな話を聞きました。 「実は1年前にNISA口座を開設したんだ。これで自分も資産形成デビューだ!って思ってね。でも…恥ずかしながら、まだ1円も入金できていないんだ

あなたはこの話を聞いて、「あ、ちょっと分かるかも…」と思いませんでしたか? あるいは、これと全く同じ状況にいる方も、いらっしゃるかもしれません。

「投資は必要だ」と頭では分かっている。そのために、面倒な手続きを乗り越えて口座まで作った。 ゴールは目の前のはずなのに、なぜか最後の一歩が踏み出せない。

今日は、そんな**「分かっているけど、できない」**という、私たちの心に潜むブレーキの正体について、一緒に考えていきたいと思います。

私たちが「先延ばし」にしてしまう、2つの大きな理由

なぜ、私たちは「やった方がいいこと」を先延ばしにしてしまうのでしょうか。 友人の話を聞いて、おそらく理由は2つあると私は感じました。

理由①:「今すぐ」困るわけではないから

一つは、緊急性がないからです。 老後の資金や将来の不安は、確かに大きな問題です。しかし、それは「明日」や「来月」に困る話ではありません。

人間は、残念ながら「遠い未来の大きな問題」よりも、「今日の小さな問題」を優先してしまう生き物です。 仕事の締め切り、家族のこと、目の前の支払いのこと…日々の暮らしに追われていると、「投資のことは、まあ、もう少し落ち着いたら考えよう」と、どうしても後回しになってしまいます。

理由②:「投資に回すお金なんてない」と思っているから

そしてもう一つ、非常に大きな理由がこれです。 「毎月の生活でカツカツなのに、投資に回す余力なんてないよ」という感覚。

「投資」と聞くと、なんだか数十万、数百万円といった大きなお金が必要な気がして、「そんな余裕はないから、もっと収入が増えたり、ボーナスが出たりしたら始めよう」と考えてしまう。 お気持ちは、痛いほど分かります。私もそうでした。

目次

「時間」は、その問題を解決してくれるのか?

さて、ここからが本題です。 「緊急性がない」「お金の余裕がない」というこの2つの問題。 果たして、時間が経てば解決するのでしょうか?

答えは、残念ながら**「NO」です。 むしろ、時間が経てば経つほど、状況はもっと厳しくなる**可能性の方が高いのです。

なぜなら、

  • 私たちの時間は、刻一刻と減っているから 投資において、「時間」は最も強力な味方です。お金が時間をかけてゆっくりと育っていく「複利の効果」を最大限に活かすには、1年でも、1ヶ月でも、1日でも早く始めることが重要です。先延ばしにすることは、この最強の味方を自ら手放しているのと同じなのです。
  • 将来、今より「お金の余裕」ができる保証はないから 「来年になれば、もう少し生活が楽になるはず…」そう思う気持ちは分かります。しかし、現実はどうでしょうか。年齢を重ねれば、自分の健康への出費や、親の介護費用など、予期せぬ出費が増える可能性の方が高いかもしれません。 「いつか来るはずの、余裕のある日」を待っているうちに、私たちは最も大切な「時間」を失ってしまうのです。

壊すべきは「壁」ではなく、「最初の一歩」の呪い

では、どうすればこの「先延ばし」の呪いを解くことができるのでしょうか。

答えは、意外なほどシンプルです。 完璧なスタートを目指すのを、やめることです。

「どの株を買えば一番儲かるんだろう?」 「いくらから始めるのがベストなんだろう?」

そうやって悩んでいるうちに、1年という貴重な時間が過ぎてしまいました。 でも、もし友人が1年前に、たった月々3,000円でも、5,000円でも、よく分からなくてもいいから「全世界株式」のような定番の商品を買い始めていたら?

今頃は、元本が少し増えていたかもしれないし、減っていたかもしれません。 でも、そんな金額のプラスマイナスよりも遥かに重要な**「投資を始めている自分」という現実と、「1年分の経験値」**を手に入れていたはずです。

まとめ:あなたの「いつか」は、「今日」かもしれない

もし、あなたが私の友人と全く同じ状況なら、今日、この記事を読み終えた後、ぜひ行動してみてください。

  • 証券口座にログインしてみる。
  • そして、試しに1,000円だけ入金してみる。
  • その1,000円で、一番人気だと表示されている投資信託を買ってみる。

それで、いいんです。 それが、あなたの資産形成における、最も偉大な一歩になります。

その一歩さえ踏み出してしまえば、あとは自然と「来月はもう少し増やしてみようかな」「他の商品はどうなんだろう?」と、次の一歩に進んでいけるはずですから。

大丈夫。 「おそくない50代」の私たちにとって、始めるのに遅すぎる日なんてありません。 あるのは、**「始めるのに最も早い、今日という日」**だけです。

この記事が、あなたの資産形成を考える上でのヒントになれば嬉しいです。 ただ、大切なお金のことですので、最終的な投資の判断は、必ずご自身の責任で行うようお願いいたします。一緒に、賢くお金と付き合っていきましょう!

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